- プログラミング言語ってどんなのがあるの?
- そのプログラミング言語でできることは?
- 習得して役に立つプログラミング言語を知りたい!
編集部: 荒木
この記事で解説する『プログラミング言語の特徴と選び方』を理解すれば、自分の目的や興味に合ったプログラミング言語が見つかりますよ。
この記事では現役エンジニアの菅野さんに監修頂き、プログラミング言語についてまとめています。
菅野

また、まとめるにあたり、以下の情報を参考にしています。
- 現役エンジニアの解説
- 各言語の公式情報
- 転職サイトなどの求人動向情報
「プログラミング言語って調べるとたくさん出てきて、なにがなんだか分からない」という方向けに、プログラミング言語の基礎部分から用途までの特徴について詳しく解説しますね。
目次
初心者におすすめのプログラミング言語Best7【特徴付き】

プログラミング未経験でも習得しやすいメジャーな言語は以下7つです。
それぞれの言語の特徴と初心者におすすめのポイントを紹介するので、自分の目的や性格にあった言語を選んでくださいね!
- 1位:Python
- 2位:Ruby
- 3位:JavaScript
- 4位:Java
- 5位:PHP
- 6位:Swift
- 7位:C#
1位:Python
Pythonは人工知能や機械学習などのAI開発・データ解析・海外のWebサービス開発に使われる言語です。
YoutubeやInstagram、RPA(プログラムによる業務自動化)やチャットボット(AI自動会話)などに使われていますね。
近年はAI技術が注目されているので、将来的な需要が見込まれる人気の言語です!
- AI分野に興味がある人
- 最先端の開発に携わりたい人
- 汎用性の高い言語を学びたい人 など
Pythonの初心者におすすめなポイント
Pythonは文法がシンプルで書き方が決まっているのが特徴です。
誰が書いても同じコードになりやすいので、初心者でも学習しやすいんですね。
また、よく出るコードをまとめたライブラリが充実しているので、開発しやすいメリットもありますよ!
2位:Ruby
Rubyは主にWebサイト・Webサービス開発で使われています。
例えば、クックパッドやクラウドワークスなどもRubyで組まれていますね。
フレームワークの「Ruby on Rails」と組み合わせることで、スピード感のある開発を実現できることが特徴です。
そのため、ITベンチャー企業のサービス開発で使われやすい傾向があります。
リモートワークやフレックスタイムなど柔軟な働き方をしたい人に向いていますね!
- サービスを作りたい人
- 自由な働き方をしたい人 など
Rubyの初心者におすすめなポイント
Rubyは日本人が発明した言語なので、日本語の教材や解説サイトが多いです。
質問サイトも日本語でのやり取りが多く、初心者も学習に行き詰まりにくいといえます。
また、他の言語よりソースコードの記述量が少なく、読み書きしやすいのも初心者にとってのおすすめポイントです!
3位:JavaScript
JavaScriptは文字を動かす、カーソルをあわせるとメニューが開くといったWebサイトに動きを出せる言語です。
たとえばProgateやGoogleマップがJavaScriptで作られています。
Webサイトを作るときはHTML/CSSと一緒に使われるので、JavaScriptとセットで覚えておきましょう!
菅野
- Webサイトを作りたい人
- Web業界に就職したい人 など
JavaScriptの初心者におすすめなポイント
JavaScriptはプログラムを書くための環境構築が簡単で、手軽に学習をはじめられます。
というのも言語によっては複雑な環境構築が必要なケースがあり、勉強を始める前に挫折する人もいるからです。
また、JavaScriptはブラウザだけで動作確認できるので、実行結果が目に見えやすく成功体験を積みやすいメリットもあります。
4位:Java
JavaはコンピュータのOSやジャンルに依存しない汎用性の高さで、幅広い開発に使われる人気の言語です。
Amazonや楽天の通販サイト、Androidアプリ、マインクラフトなどで使われています。
また家電や車といった日常生活で欠かせないモノをインターネットで制御する技術(IoT)にも使われています。
そのため、今後もJavaを扱えるエンジニアは安定して市場価値があると言えますよ!
- 就職・転職を最優先に考えている人
- 大企業の開発に関わりたい人
- スマホアプリを作りたい人 など
Javaの初心者におすすめなポイント
Javaは難易度が高めの言語です。
しかし、初心者でも学習ハードルが低く、手を付けやすい言語でもあります。
なぜなら、教材や学習サイトが充実していて、エンジニアの数も多くて質問しやすいためです。
また、Javaは言語としての汎用性が高いので、エンジニアとしての需要が高く転職や案件の獲得の際に有利になりますよ!
5位:PHP
PHPは掲示板や問い合わせフォームといったWebサービスの開発に特化した言語です。
代表的なWebサービスとしてはFacebook、Wikipediaですね。
PHPは世界シェアNo.1のWebサイト管理システム「WordPress」にも使われているので、フリーの案件が多いのも特徴です。
また、フレームワークの「Laravel」などを使えば、スピード感のある開発もできますよ!
- フリーランスの案件を受けたい人
- ブログや公式サイトを作りたい人 など
PHPの初心者におすすめなポイント
文法が比較的簡単なので、初心者でもコーディングしやすいです。
というのも、利用人口が多く、教材が充実しているんです!
ただし「文法の自由度が高くてエラーが起きやすい」というデメリットもあります。
そのため、プログラムの論理構成を意識して、よく読みながらコーディングする意識も身につきますよ!
6位:Swift
SwiftはApple社が2014年に発表した言語です。
iPhoneアプリややMacOS向けのソフトなどの開発で使われます。
Swiftが持つ「速い」という意味のとおり、プログラムの動作速度がObjective-Cの約2.6倍、Pythonの約8.4倍を誇ります。
そのため最近のMac製品のアプリ開発はどんどんSwiftが使われるようになっています。
- iPhoneアプリを作りたい人 など
Swiftの初心者におすすめなポイント
SwiftはMac製品のアプリ開発で使われていたObjective-Cよりもコードの読み書きが簡単です。
というのも、SwiftはApple社が初心者でもiOSアプリが作れるように開発した言語だからです。
またiPadでは「Swift ground」という学習アプリがあり、学習をはじめるハードルが低いメリットもあります!
菅野
7位:C#
Microsoft社が開発した言語で、主にWindows向けのソフト・ゲーム開発に使われる言語です。
今まではWindows以外ではソフトやアプリを動かせませんでした。
一方、最近では開発環境が充実したので、MacOSやAndroidでも動かせるようになり、人気が高まっています。
ちなみにC言語/C++とは文法や得意分野が大きく異なるので、混在しないでくださいね!
- 汎用性の高い言語を習得したい人
- ゲーム開発をしたい人 など
C#の初心者におすすめのポイント
初心者でも環境構築が簡単で、手軽にはじめやすいのがメリットです。
理由は.Microsoft社が提供する「Visual Studio」を使えば、開発に必要な機能がすべて整うからです。
またC♯はソースコードがJavaに近いので、Java経験者は比較的楽に習得できるでしょう。
習得したいプログラミング言語に迷ったときの選び方4つ

言語選びに迷ったときは以下4つのポイントを意識しましょう。
単に世間で話題になっているからという理由だけで選ばないようにしてくださいね!
- 目的のものが作れるか
- 初心者でも学びやすい難易度か
- 市場価値がある言語か
- 汎用性が高いか
選び方1:目的のものが作れるか
言語ごとの得意分野を確認して、自分が作りたい目的にあう言語を選びましょう。
なぜなら、言語によって作れるものが違うからです。
たとえば自分だけのWebサイトを作るならJavaScriptやPHPなど、以下を参考にして目的別の言語を確認してください。
編集部: 荒木
- Webサイト作りがしたい人:JavaScript、PHP
- Webサービス作りがしたい人:Ruby、Python
- スマホアプリを作りたい人:Java、Swift
- ゲームを作りたい人:C#、JavaScript
選び方2:初心者でも学びやすい難易度か
コードが簡単で教材や学習・質問サイトが充実しているなど、習得難易度が低い言語を選びましょう。
というのも、初心者がいきなり習得難易度が高い言語を選ぶと、文法がわからず挫折しやすいからです。
ただし「絶対にこの言語を学びたい!」という目的があるなら、難易度を問わず気になった言語に挑戦するのもいいでしょう。
- PHP
- Ruby
- JavaScript
- Java
- Swift
- C#
選び方3:市場価値がある言語か
マイナーな言語を選ぶと、求人数が少なかったり業務内容が難解なケースがあります。
市場価値のある言語を学び、就職活動や案件獲得を有利に進めましょう。
たとえばエンジニアとして転職・就職を目指すには求人数が多いJava・PHP・Rubyがおすすめです。
他にも、副業で稼ぎたい人は、フリーの案件が豊富なJavaScript・PHPを選びましょう!
出典:レバテックキャリア
選び方4:汎用性が高いか
汎用性が高い言語を選ぶと、ひとつの言語を身につけるだけで開発できる幅が広がります。
たとえばPythonならWebサイトやデータベースの構築からAI開発まで対応できます。
開発できる分野が増えれば仕事の選択肢が広がり、幅広い業種に就職できるようになるんですね。
汎用性の高い言語としては以下3つがおすすめです!
- Python
- Java
- C#
プログラミング言語を挫折せず習得するためのポイント4つ

挫折せずに言語を身につけるには以下4つのポイントが大切です。
挫折しにくい環境を用意して、毎日コツコツ勉強を続けるのがコツですよ!
- 最低1日30分でも勉強する
- 手を動かして実践的に学ぶ
- 常に新しい知識を学ぶ
- エンジニアに質問できる環境を作る
ポイント1:最低1日30分でも勉強する
学習のペースを乱さないために、毎日30分だけでも勉強を続けましょう。
なぜなら、時間が空くと復習に時間を取られて、新しい内容の学習時間が短くなるからです。
その結果学習期間全体が伸び、勉強への意欲が低下して挫折するんですね。
菅野
ポイント2:手を動かして実践的に学ぶ
必ず「読んで終わり」にせずに、コードを書いてみましょう。
理由は教材を読むだけではコードを書く力は身につかないからです。
エラーの原因を調べては解消することを繰り返すうちに、言語の仕組みやコードの意味、エラーの解消方法などのノウハウが蓄積されますよ!
現役のエンジニアもわからない箇所を調べながら実務をこなしているので、コードを完全に覚える必要はないので安心してください。
ポイント3:常に新しい知識を学ぶ
いったん言語を学びきったからと気を抜かず、意識的に情報収集をして、常に知識のアップデートに努めてください。
なぜなら、技術や常識は日々変化していくため、身につけたはずのスキルが古くなって実務で通用しなくなる可能性があるからです。
実際にエンジニアの開発現場では、メジャーな文法が変わったり新しい言語が採用されるなど環境の変化はたくさん起こっています。
菅野
ポイント4:エンジニアに質問できる環境を作る
疑問点やエラーが出たときに、エンジニアに聞いて効率を落とさずに学習を続けられる環境を持ちましょう。
というのも、行き詰まったときひとりで悩むと解決に時間がかかり、学習を挫折しやすくなるからです。
知り合いにエンジニアがいればその人に聞くといいでしょう。
万が一知り合いにエンジニアがいなくても、以下2つの方法で質問できるので安心してください。
- TeratailやスタックオーバーフローなどIT系の質問掲示板を使う
- プログラミングスクールに通う
学びたいプログラミング言語を探せるスクール3選と特徴を解説

取り扱っている言語の数が多く、初心者でも通いやすいスクールは以下3つです。
スクール選びに悩んでいる人は参考にしてくださいね!
- コスパよく興味のある言語を学ぶなら:TechAcademy
- 複数の言語を並行して学習したいなら:CodeCamp
- 幅広い知識を身に付けたいなら:TECH CAMP エンジニア転職
コスパよく興味のある言語を学ぶなら:TechAcademy

- 費用をおさえて学びたい人
- 短期集中で学習したい人
- 学びたい言語が決まっている人
最短1ヶ月から受講できるので、短期間で集中して学習をしたい人にもおすすめですよ。
ゲーム開発コース(C#+Unity)やトレンド技術(Python+データサイエンス)など、他のスクールでは取り扱いが少ない専門的な技術も学べるのも嬉しい点です。
定期的に受講費用が割引になるキャンペーンをしているので、ぜひ定期的にチェックしてくださいね。
複数の言語を並行して学習したいなら:CodeCamp

- 複数の言語に興味がある人
- 時間を気にせず学びたい人
- 自分に合った講師を選んで学びたい人
完全オンラインで、7時から23時40分まで好きな時間に予約を入れてレッスンを受けられるので、早朝や深夜など時間帯を気にせず好きなときに受講できるのが嬉しいですね。
また、レッスンごとに好きな講師を選べるので、講師の経歴から質問してみた人を選んだり、会話しやすい講師を指名するなど、効率よく学べますよ。
完全マンツーマンレッスンなので、質問しやすく分からないところで挫折しにくいのもメリットですね。
幅広い知識を身に付けたいなら:TECH CAMP プログラミング教養

- 学ぶ内容を決めかねている人
- 幅広い知識を身つけたい人
- 他の受講者と交流を深めながら学びたい人
エンジニアとのコミュニケーションを円滑にしたい経営者やスキルアップしたい会社員などが受講していて、受講生同士の交流イベントもあるので人脈を広げやすいですよ。
オンライン受講も可能ですが、東京・大阪・名古屋に教室があるので、講師から直接教えてもらいたい人にもおすすめです。
【プログラミング言語の特徴】まとめ

上記で紹介した『プログラミング言語の特徴と選び方』を理解すれば、自分の目的に合ったプログラミング言語が見つかりますよ。
最後にもう一度内容を確認しましょう。
- 1位:Python
- 2位:Ruby
- 3位:JavaScript
- 4位:Java
- 5位:PHP
- 6位:Swift
- 7位:C#
- 目的のものが作れるか
- 初心者でも学びやすい難易度か
- 市場価値がある言語か
- 汎用性が高いか
今回紹介したプログラミング言語以外にも、特徴的な言語があります。
まずは興味のある言語を触ってみて、自分が学びたいと感じた言語を選び、集中して勉強してみましょう!
- コスパよく興味のある言語を学ぶなら:TechAcademy
- 複数の言語を並行して学習したいなら:CodeCamp
- 幅広い知識を身に付けたいなら:TECH CAMP プログラミング教養