- プログラミングは暗記だらけって本当?
- 暗記は苦手なんだけど大丈夫かな?
- どうやって勉強したらいいの?
編集部: 杉本
「プログラミングは暗記だから」とよく言われていますが、実際は暗記はおすすめできません!
この記事で解説する『理解すべき文法5つ』と『暗記に頼らない学習ポイント3つ』を理解すれば、プログラミング初心者でも暗記なしで簡単に勉強を始められますよ!
この記事では、実際に現役エンジニアの菅野さんに監修いただき、「プログラミングと暗記の関係性・学ぶときのポイント」についてまとめています!
菅野

また、まとめるにあたって以下のような情報も参照しました。
- 現役エンジニアの解説
- スクール講師による同行解説
- 筆者自身の体験
では、まずは『暗記しない!プログラミングで理解しておくべき文法6つ』から紹介していきますね!
目次
プログラミングは「暗記」より「理解」が大切!
プログラミングでは「暗記」は禁物です!
なぜなら、プログラミングではコードを理解して組み合わせることが大切だからです。
暗記では既存のコードを丸覚えしてしまうため、「理解」がないままに学習を進めてしまいます。
菅野
暗記しない!プログラミングで理解しておくべき文法6つ
プログラミングには、どの言語でも共通している考え方・文法があります。
ここでは、初心者が学習を始めるにあたって最低限覚えておくべき項目を6つ紹介します。
菅野
- 変数
- データ型
- コメント
- 演算子
- 条件分岐繰り返し処理
1:変数
変数とはユーザーが任意に変更できる値のことです。
たとえば、空欄に地名を入力するとその地域の天気予報が表示されるサイトを作るとします。
その際に、この空欄を変数とすることで他地域の地名でも処理を行え、さまざまな地域の天気予報をみられるようになるんですよ!
2:データ型
データ型があると、PC側は入力された値が数字なのか文字なのかを理解できます。
例を挙げると、「123」を文字と認識するか数値と認識するかで処理の仕方が変わってきます。
もし、123を使って計算をしたいのであれば、数値と定義してあげないと計算の対象にならないんです。
菅野
3:コメント
コードの中にコメントを残したい時に使います。
#や//、”””を用いることで、プログラムには影響しないコメントを記入できます。
たとえば、”””ここはメモです”””のように記載すると、なかの文章はコードとして実行されずに、コメントを残せるんです。
開発中に、自分の備忘録や、チームメンバーへの伝言や目印などに使えますよ!
4:演算子
演算子とは四則計算などを行える記号のことです。
主に+-*/などを用いて記述します。
コードの中で計算を行いたい時に、通常の四則演算と同様に式を扱えるんですよ!
また、代入演算子など変数に値を代入する役割の演算子もあります。
他にもさまざまな種類の演算子があるので、学習を進めていく中で習得していきましょう!
5:条件分岐
条件によって行う処理を変えたいときは、条件分岐を使います。
たとえば、次のような場合に用いられます。
酒、タバコを販売するサイトの場合
「あなたは20才以上ですか?」
はい→リンク先を表示する
いいえ→未成年には表示できない
「if」のコードを用いて良く使うので、覚えておきましょう!
6:繰り返し処理
forやwhileを用いて、一定の条件下で同じ処理を繰り返し行いたい時に用います。
例を挙げると、目覚ましのスヌーズ機能で使われていますね。
指定の時間にアラームを鳴らす
↓
「アラームが止められなければ」5分後にアラームをセットする
↓
指定の時間にアラームを鳴らす
↓
「アラームが止められなければ」再度5分後にアラームをセットする
↓
以下繰り返し
このように、ひたすら同じ挙動を繰り返せます。
【発展】慣れてきたら覚えたいもの
以上6つがわかっていれば、序盤の学習内容は理解できるでしょう!
学習が進んでくると、理解しておくべき内容が増えてきます。
その中でも、次に挙げる3つはとくに頻出なので、名前だけでも頭に入れておきましょう!
- 関数:テンプレートを作る
- クラス:独自のデータ型を定義する
- メソッド:できることを定義する
暗記に頼らないプログラミングの学習ポイント3つ
ここでは、暗記せずにプログラミングを学習するときの「意識ポイント」を3つ紹介します。
正しく学習して、応用力のあるエンジニアを目指しましょう!
- わからないことの調べ方を知ろう
- 「理解」に重点を置いて学習する
- アウトプットの時間をとる
1:わからないことの調べ方を知ろう
プログラミングでは、正しい情報に素早くアクセスする必要があります。
そのため、不明点が出たときの解決方法を用意しておきましょう。
とくに、初心者のうちはエラーや疑問点に遭っても、コードやエラーメッセージを理解できず学習が止まりやすいんですね。
自分で不明点を解消する方法をもっておけば、効率的に学習を進められますよ!
- Google検索
- 質問サイト
・Google 検索
Google検索でもっとも正確な情報を出せる使い方を覚えましょう。
というのも、ネットには個人のメモのようなサイトも多く、初心者向けの解説でない記事も多いんですね。
初心者向けの記事を正確に呼ぶには、次の書き方が必要ですよ!
「言語 やりたいこと (手段)」の順に単語を打ち込む
例:Python 繰り返し処理 方法
※各単語には半角スペースを入れる
菅野
・質問サイト
IT特化の質問サイトをブックマークしておくと役に立ちますよ!
質問で問題点が詳しく書かれていて、回答で解決方法が丁寧に解説されていることが質問サイトのメリットです。
そのため、どこをどうやって解決しているかを理解しやすいコンテンツになっているんですね。
検索でヒットする記事では「やり方・方法」の解説が中心ですが、質問サイトでは個別の事例への対処を見られます。
状況に応じて使い分けられるといいですね!
- terartail
- Stack Overflow
- Qiita
2:「理解」に重点を置いて学習する
コードがどんな仕組みで動いているのかを理解しながら学習しましょう。
なぜなら、プログラミングの学習で大事なのは論理的思考力を鍛えることだからです。
たとえば、わからないことを調べた際に、コードの値を変えて動かしてみましょう。
ただコピペするだけでは思考力が鍛えられません。
自分の手で動かしてみることで、コードの処理方法の理解が深まりますよ!
3:アウトプットの時間をとる
必ず「アウトプット型」の学習をしましょう。
というのも、プログラミングは教材を読むだけでは身につかないんですね。
実際にコードを書いて、実行して、エラーを修正する作業の繰り返しを経験してはじめて身につきます。
菅野
暗記せずにプログラミングを学習する4ステップ
ここでは、実際にどんなステップで勉強すべきかを紹介します。
大きく分けて4ステップにまとめましたので、ぜひ実践してみてくださいね!
- 目標を考える
- 何を学ぶか決める
- ハードルの低いものから練習していく
- 実際に開発してみる
1:目標を考える
目指す先を決めないと学ぶべきスキルがわかりません。
なぜなら、プログラミング言語はたくさんあり、それぞれ得意な開発分野が違うんです。
また、目標がないと「自分がどこに向かっていて、今どれくらいのレベルか」を把握できません。
次第に学習が無意味なものに思え、辞めてしまう可能性が高くなりますよ。
ざっくりでいいので、学んで何を実現したいかをイメージしてみましょうね!
2:何を学ぶかを決める
目標に対して必要なスキルを決めます。
以下に、典型的な目標とスキルの例を紹介しますので、自分に必要な言語がどれか検討してみましょう!
- Webページのデザインなら:HTML / CSS / JavaScript
- Webサイトを作る・管理するなら:PHP
- ベンチャーサービスの開発なら:Ruby
- 大企業のシステム開発に就くなら:Java
- AIやデータベースの専門家になるなら:Python
- スマホアプリを作るなら:Swift / Kotlin
- ゲーム開発者になるなら:C# + Unity
3:ハードルの低いものから練習
いきなり開発を始めると、難しすぎて挫折する原因になります。
そのため、最初は手軽に学習できるオンライン教材を使って基礎知識を身に着けましょう。
オンライン教材の特徴は、図・イラスト・動画で直感的に理解できることですね。
また、事前準備が不要な教材もあり、スタートの敷居が低いことも初心者に嬉しいポイントです!
- Progate
- ドットインストール
- Udemy など
4:実際に開発してみる
基礎レッスンを一通り終えたら、開発をしてみましょう!
実際に考えて作り、エラーに対処したり、自分で調べる経験が最も実力を伸ばすんです!
そのため、「完璧に開発しなきゃ!」と身構えず、「とりあえずやってみるか」と気楽に始めてくださいね。
作るものは、たとえば「好きなサイトのコピーページ」「自分の自己紹介ページ」などの簡単なものから始めるといいでしょう!
【まとめ】プログラミングは暗記よりも理解が大切!
「プログラミングは暗記がすべて!」と言われているのは間違いだとご理解いただけたと思います。
もっとも大切なのは「理解して適切に応用すること」だと覚えておきましょう!
では、最後におさらいしましょう。
- 変数
- データ型
- コメント
- 演算子
- 条件分岐繰り返し処理
- わからないことの調べ方を知ろう
- 「理解」に重点を置いて学習する
- アウトプットの時間をとる
はじめのうちは理解に苦しむため、暗記・コピペに頼りたくなることもあるでしょう。
しかし、ぐっとこらえて一度理解してしまえば、今後はさまざまな場面で応用できるのがプログラミングです。
ぜひ、正しく身に着けて目標を実現してくださいね!