- プログラミングのサイトで書かれている用語が分からない…
- プログラミングでよく見かける用語の意味は?
- プログラミングを早く勉強できるようになりたい!
編集部:杉本
この記事で解説する『プログラミングでよく使う用語』を理解すれば、初心者でもプログラミング用語の意味が分かります。
この記事では、実際にエンジニアの大塚さんに監修いただきながら、プログラミング初心者が押さえておくべき用語についてまとめました!
大塚

また、まとめるにあたって次のような情報も参照しています。
- 現役エンジニアの解説
- 学習教材・用語辞典
- 筆者の実体験
それではまず、「これからプログラミングを始める人向けの用語」について解説しますね。
目次
これからプログラミングを始める人向けの用語6つ

これからプログラミングに触れる初心者の方は、以下6つの用語を優先して覚えましょう。
- プログラミング言語
- ソースコード
- テキストエディタ
- IDE(総合開発環境)
- ライブラリ
- デバッグ
用語1:プログラミング言語
プログラミング言語は、文字と数字を組み合わせてコンピュータに命令するのに使う言語のことです。
コンピュータは「0」と「1」の指示で動いていますが、人間には「0」と「1」だけでは何を書いているか分かりませんよね。
そこで、人間にも分かるように文字や数字を組み合わせてコンピュータに指示を出しています。
プログラム言語には、PythonやJavaなど200種類以上ありますよ。
大塚
一緒に知っておきたい用語:高水準言語
人間が読み書きしやすい文章で書かれた言語のことを高水準言語といいます。
PythonやPHPなど、普段私たちがよく耳にするプログラミング言語が高水準言語の分類に含まれていますよ。
一方、コンピュータが理解しやすい機械語やアセンブリは、低水準言語といわれています。
用語2:ソースコード
プログラミング言語で書かれた文字列をソースコードといいます。
あるいは、「ソース」とも呼びますね。
ソースコードが書かれたファイルを「ソースファイル」と呼ぶので、セットで覚えましょう。
用語3:テキストエディタ
テキストエディタとは、文字情報のみのファイル(テキストファイル)を作成、保存、編集など行うためのソフトウェアです。
プログラミングをする際に、テキストエディタを使ってソースコードを書いたり、編集したりします。
文法のチェックや文字の色分けなど、プログラミング向けの機能が付いたメモ帳をイメージすると分かりやすいですね。
- Visual Studio Code
- Atom
- Sublime Text
- 秀丸エディタ
用語4:IDE(総合開発環境)
テキストエディタやテスト機能など、開発に必要なツールが揃った環境をIDE(総合開発環境)といいます。
IDEを入れると、別々のツールを探す手間が省けるので、生産効率がぐっと上がりますよ!
- Eclipse
- Visual Studio
- Xcode
- Android Studio
用語5:ライブラリ
ライブラリは、開発でよく使わている関数や機能をまとめたファイルのことです。
ライブラリを使えば、一からプログラムを作る必要がなくなります。
開発にかかる時間が減るので、効率良く開発が進められますよ。
用語6:デバッグ
プログラムを作ったものの、ソースコードの誤りで動かなかったり、思った通りの動きをしなかったりする欠陥のことをバグといいます。
デバッグとは、こうしたバグを探して、仕様通りに動作するようにプログラムを修正する作業ことです。
たとえば、足し算のプログラムを書いたはずなのに、動かしてみるとかけ算をしていたらバグになりますよ。
大塚
プログラミングをするときに覚えておきたい用語8つ

ソースコードを書く上で、以下8つの用語が役に立ちます。
- 変数
- 定数
- 代入
- 関数
- 真と偽
- 算術演算子
- 比較演算子
- 論理演算子
用語1:変数
プログラム内で、年齢や氏名といった任意の数値や文字列などのデータを入れておくための箱を変数と呼びます。
たとえば、りんご1個の値段×個数=りんごの購入額を求めるプログラムを作ったとします。
このとき、りんご1個の値段や個数が変わるたびに、毎回計算式のコードを打ち変えるのは大変ですよね。
そこで、りんご1個の値段と個数を変数にしておけば、変数に値を入れるだけで、りんごの購入額も変わりますよ。
変数を作ると簡単に処理の使いまわしができるので、便利です。
用語2:定数
変数に似た役割を持った箱ですが、中に入っている値が固定値の場合は定数といいます。
たとえば、一年間の月数として定数monthsを用意するとしましょう。
一年は12カ月ですから、monthsには固定値として「12」を入れておきます。
もし、定数monthsに別の値の「5」を入れようとしても弾かれて、定数monthsの値は「12」から変わりません。
このように定数を使ってコードを書くことで、何のデータを扱っているか一目で分かりますよ。
大塚
用語3:代入
変数に値を入れることを代入と呼びます。
たとえば、「a = 1」の場合は「a」の変数に「1」の値を代入するという意味です。
この状態で「a = 5」と指定すると、「a」の変数には「5」が代入されて上書きされます。
- プログラムでの「a = 1」は、「aは1と等しい」という意味ではなく、「aに1を代入する」という命令です。
- プログラミングでの「=」は、代入に使うものだと覚えておきましょう。
用語4:関数
関数は、ある一連の処理をまとめたものです。
プログラム内で繰り返し同じ処理をする場合、関数を作っておけば、毎回同じコードを書く必要がありません。
関数の実行処理を書くだけなので、プログラムコードの記述量を減らせます。
また、処理を変更するときも該当の関数を修正するだけで済みます。
用語5:真と偽
プログラムの条件式が成り立つ・成り立たないかで実行させる処理を変えたいときに、成り立つなら真(ture)、成り立たないことを偽(flase)と表現します。
たとえば、「今雨が降っているか?」という条件では、「降っていた」なら真で、実行処理は「傘をさす」です。
逆に「降っていない」なら偽で、「なにもしない」といった処理をさせます。
用語6:算術演算子
プログラムの処理中に計算をさせるときには、算術演算子と呼ばれる記号が必要です。
なお、算術演算子の記号はプログラミング言語によって異なるので、自分の学びたい言語はどのような記号が使わているか調べてみてくださいね。
この記事では、Pythonで使われている記号を紹介します。
- 加算「+」:a + b(変数aに変数bを足す)
- 減算「-」:a – b(aからbを引く)
- 乗算「*」:a * b(aにbをかける)
- 除算「/」:a / b(aをbで割る)
用語7:比較演算子
変数の大小比較などに使われるのが、比較演算子です。
関係演算子とも呼ばれていますよ。
大塚
- a > b:変数aは変数bより大きい
- a >= b:aはb以上
- a < b:aはbより小さい
- a <= b:aはb以下
- a == b:aとbは等しい
- a != b:aとbは等しくない
用語8:論理演算子
論理演算を表す記号や符号を論理演算子といいます。
論理演算子は、言語によって違いますよ。
たとえば、Javaなら「a && b」や「a || b」と表記されます。
- a or b:変数aか変数bのどちらかが真の場合、「真」となる
- a and b:aとbの両方が真の場合のみ、「真」となる
- not a:aが真の場合は「偽」、aが偽の場合は「真」となる
Webプログラミングをするなら知っておきたい用語4つ

初心者でも始めやすいWebプログラミングをするにあたって、以下4つの用語は覚えておきましょう。
- サーバ
- クライアント
- フレームワーク
- データベース
用語1:サーバ
サーバは、情報やサービスを提供するコンピュータやソフトウェアのことです。
たとえば、ログイン情報を入れるとサーバに送られ、ログイン情報と一致した会員情報がサーバから送られてきます。
Web利用者(クライアント)の要求や実行を受けて、サーバで保存や管理しているデータがネットワークを通じて、クライアントへ情報が届きます。
用語2:クライアント
サーバに対して、WebブラウザやPCなどサービスを受け取る側のことをクライアントと呼びます。
今、この記事を見ている部分がクライアント側ですね。
クライアントがサーバへ要求を送ることで、サーバがクライアントの要求に応じた処理を返しますよ。
用語3:フレームワーク
アプリ作成に必要な機能がまとめられているプログラムのひな形をフレームワークと呼びます。
Webサイトを一から作るよりも、既に用意されているひな形を基にソースを書いた方が簡単にプログラムを作れますよ。
プログラミングの時間が減るので、開発時間を短縮できます。
また、実績のあるフレームワークなら、バグもなく、処理効率も良いですよ。
大塚
用語4:データベース
データベースは、大量のデータを保存したり、データを取り出したりする引き出しのようなものです。
たとえば、Webサービスの会員情報やネットショップの注文情報は、データベースに保存されています。
データベースを扱うには、プログラミング言語の他に、データベース言語のSQLを覚える必要がありますよ。
プログラミング用語を早く覚えるための方法2つ

用語を早く覚えて、プログラミングの勉強に活かすなら、次の2つの方法を取りましょう。
順に解説していきます。
- プログラミングをしながら覚える
- エンジニアに訊く
方法1:プログラミングをしながら覚える
実際にコードを書きながら、分からない用語が出たら調べましょう。
机上の勉強で一度に用語を覚えようとしても時間がかかるためです。
また、プログラミングをしながら用語の知識を習得することで、より正しく理解できて、記憶にも残りやすくなりますよ。
方法2:エンジニアに訊く
自分で調べても理解できないプログラミング用語があれば、他のエンジニアに訊いてみましょう。
もし、周りの知人にエンジニアがいなければ、「teratail」や「スタック・オーバーフロー」などのエンジニア向けの掲示板やSNSで質問すると、エンジニアから回答が返ってきますよ。
また、プログラミングスクールを利用すれば、難しい用語があっても、講師へ気軽に質問できます。
プログラミングを効率良く習得できるので、独学でのプログラミングの勉強をするのに不安な人は、プログラミングスクールの活用がおすすめです。
プログラミングスクールについてはこちらの記事で詳しく紹介しています。
【2020版】プログラミングスクールランキングBEST9・選び方5ステップ
【プログラミングの用語】まとめ

上記で紹介した『プログラミングでよく使う用語』を理解すれば、プログラミングの勉強速度が上がります。
最後にもう一度内容を確認しましょう。
- プログラミング言語
- ソースコード
- テキストエディタ
- IDE(総合開発環境)
- ライブラリ
- デバッグ
- 変数
- 定数
- 代入
- 関数
- 真と偽
- 算術演算子
- 比較演算子
- 論理演算子
- サーバ
- クライアント
- フレームワーク
- データベース
基礎となるプログラミング用語を理解すれば、学習の速度も上がります。
用語を暗記しようと考えず、分からない用語が出たらその都度調べることが大切ですよ!
プログラミングの勉強を進めていけば自然に身に付くので、焦らずに自分のペースで進めてくださいね。