- プログラミングは必要ないの?
- どんな人がプログラミングを勉強するべき?
- 「プログラミングは不要」と言われている理由が知りたい
編集部:杉本
この記事で解説する『プログラミングが必要かどうかはあなた次第!』を理解すれば、完全未経験者でも自分にとってプログラミングが必要かどうかが判断できるようになります。
この記事では、以下の情報を元にプログラミングの必要性についてまとめています。
- 各省庁発表のデータ
- 著名人のプログラミングに対するコメント
- 現役エンジニアの解説
また、まとめるにあたって、現役エンジニアの荒木さんに内容をチェックいただきました!
荒木

まずは『プログラミングの必要度合いが人によって異なる理由』から紹介していきますね。
目次
「プログラミングが必要ない!」は半分ウソ!
「プログラミングを勉強する必要はない」という意見がありますが、これは半分間違いで半分正解です。
理由はあなたの現在の状況や将来の目標によって、プログラミング学習の優先順位は大きく変わるからなんです。
あなたと状況が異なる人からの「必要ない」という声に惑わされず、自ら判断していきましょう!
プログラミングは一つの手段にすぎない
プログラミングを勉強するべき人とそうでない人は明確に分かれます。
それは、プログラミングがあくまでも1つの手段に過ぎないからです。
例えば英語なども、必要度合いはその人の将来像や仕事によって大きく変わりますよね。
まずは「プログラミングは手段」という認識を確認しましょう!
- 言われたからとりあずやってる
- 場所や時間に縛られずに働きたい
- なんとなく給料が上がりそう など
多くの人にとってプログラミングが必要な理由2つ
プログラミングが世界的に必要とされている理由は「需要」が非常に高いからです。
現在はほぼすべての仕事が、ITやコンピュータとの繋がりを持つようになって変化が起きているんですよ。
- エンジニア需要の増加
- いつでも使える「プログラミング的思考」
理由1:エンジニア需要の増加
職業別で見るとエンジニアが全然足りていません!
それは情報化が進めば進むほどエンジニアの需要が増すからです。
経済産業省の調査によると、2020年には約30万人のエンジニア不足ですが、2030年には約60万人が不足します。
引用:経済産業省「IT人材需要の推移調査」より
これは日本だけでなく世界中で言われていることなので、やはり需要はとても高そうですね。
理由2:いつでも使える「プログラミング的思考」
一方で、「エンジニアになるつもりはない人」にもプログラミングは必要になってきます。
プログラミングで得られる思考法・スキルは、プログラミング以外でも生かされるからです。
プログラミング的思考とは「目的から逆算し、適切な順番に物事を考え、結論を導く」考え方を指します。
文部科学省はこのスキルを養うことが必要だと考え、小学校でのプログラミング必修化を決めたんですよ!
まさにどこでも使えるスキルと言えそうですね。
各業界の著名人もプログラミングの重要性を主張している
世界中の著名人もプログラミングの必要性を指摘しています!
彼らの発言を聞くと「プログラミングができて当たり前」な未来も近いと思えてきます。
各業界の著名人がどのように発言しているのか紹介していきますね。
楽天三木谷社長
「英語の次はプログラミング」
これは英語を社内公用語にして話題になった楽天の三木谷社長の発言です。
コンピュータの基礎知識は会社員に欠かせないと強調しています。
実際に社員にはプログラミング能力を求めるようにしたんですよ!
Apple元CEOスティーブジョブズ
「アメリカ人は全員コンピュータのプログラミングを学ぶべきだと思うね。
なぜなら、コンピュータ言語を学ぶことによって考え方を学ぶことが出来るからだ。」
Apple元CEOのスティーブジョブズ氏もこのように語り、プログラミングはもはやすべての人に必要だと話しています。
バラクオバマ元米大統領
「ビデオゲームを買う代わりに、自分で作ってみよう。
最近のアプリをダウンロードする代わりに、デザインしてみよう。
プログラミングを学ぶことはあなたの未来のためだけじゃない。
国の将来がかかっているのだ。」
これは2013年に、米国民に向けて発信したメッセージです。
大統領という立場だからこそ、一人一人がプログラミングを学ぶべき必要性を認識していたのかもしれませんね。
「プログラミング不要論」は真実ではない!?
一方で、「プログラミングは必要なくなる」という声も多いですが本当でしょうか?
AIが発展すると、プログラマーにとってどういう変化が起きるのか詳しく理解していきましょう。
「AI化・自動化で仕事がなくなる」はウソ!
AI化・自動化が進めば進むほどに、プログラミングを学ぶ必要性は高まります!
それはAIを扱うためにもプログラミングが必要だからです。
実際に、AIプログラミングに使われるプログラミング言語(Javaなど)は需要が拡大しているんですよ。
AIが当たり前になればなるほど、新たなプログラミング需要が生まれるんですね。
荒木
【補足】自動化とは
自動化とは「人手に頼らずテクノロジーを活用した処理方式に変更すること」です。
これにより業務の効率化や勤務時間の有効活用に繋がります。
プログラミングに関しても、シンプルなコードを書く作業などは自動化が進んでいるんですよ。
身の回りでも「食洗器」「お掃除ロボットルンバ」などは、生活に浸透している自動化の典型例です。
自動化により個人の作業時間が増え、本当に重要なことに時間を使えるようになると言われています。
プログラミングを学ばない3つのデメリット
現代ではプログラミングを学ばないデメリットが増え続けているんです。
それは上で述べてきたように、テクノロジーが急速に生活に浸透してきたからです。
学ぶメリットは勿論大きいですがそれ以上に、学ばないことによる「機会損失」は無視できません!
- ITリテラシーの高い人に仕事を奪われる
- 利用者でいることしかできない
- アップデートされた情報に付いていけなくなる
デメリット1:ITリテラシーの高い人に仕事を奪われる
最大のデメリットは、ITリテラシーの高い人に仕事を奪われる可能性が高まることです。
理由は明確で、やはり多くの仕事がITと繋がり知識が欠かせなくなるからです。
業務を自動化できたとしても、それを使いこなせる人がいないと意味ないですよね。
AIに仕事は奪われませんが、プログラミングを勉強してきた人に奪われる可能性は高いです。
デメリット2:「利用者」にしかなれない
プログラミングを学ばないと、サービスを利用する側にしかなれません。
私生活はそれでよくても、必ず仕事面で障壁が出始めます。
テクノロジーを仕事に活かそうと学び続ける人は着実に力をつけ、それをただ利用しているだけの人は全く成長しないからです。
「プログラミングを活用する側」になりましょう!
デメリット3:最新の情報に付いていけなくなる
「必要ない」と言い続けていると最新情報に付いていけなくなります!
プログラミングの基礎知識を持っている人が増えれば、基礎を知らない人は会話すら理解できなくなるからです。
英語初心者が上級者たちに混ざって過ごすのが、大変なのは想像できますよね。
世界中でプログラミングを学んでいる人が多いため、勉強しないと置いていかれることになります。
プログラミングが本当に向いている3タイプの人
これまではプログラミングの必要性を説明してきました。
一方で、必要かどうかに関わらずプログラミングに本当に向いている人もいます。
そういった方は、始めればのめり込める可能性が高いです。
「必要かどうか」で考えすぎずにぜひチャレンジしてみましょう!
- 「作りたいもの」が決まっている人
- 論理的思考が得意な人
- コードを書くのを純粋に楽しめる人
タイプ1:「作りたいもの」が決まっている人
作りたいものが決まっている人はプログラミング力が武器になります!
プログラミングを手段として使えば、作れるものは非常に多いからです。
例えば、Webサービスやアプリを作ってみたい人にはプログラミングが欠かせません。
目標がある人は学習も挫折しずらいんですよ!
タイプ2:論理的思考が得意な人
論理的な考えが好きな人は、プログラミングにのめり込む可能性が高いです。
それはプログラミングが極めて論理的なものだから。
数学や問題解決系のゲームが好きだった人は、プログラマー向きかもしれません。
好きや得意を大事にしてプログラミングに挑戦しましょう!
タイプ3:コードを書く作業を純粋に楽しめる人
PCでコードを書く作業そのものが好きになる人も一定数います!
コードを書くのがプログラミングの大部分を占めるので、間違いなく好きになります。
好きなものをやっている時は時間もあっという間に過ぎますよね。
「コードを書くのが楽しい」は立派な才能です!
プログラミング学習についてのQ&A
ここからは、実際に勉強する際に聞かれることの多い不明点について解説していきます。
それぞれの質問への回答が詳しく解説されている記事も紹介するので、ぜひ参考にしてくださいね。
質問1:どうやって勉強すればいいの?
最初にやるべきことはプログラミングを学ぶ目的設定です!
その後にプログラミング言語を選び、環境を整えるまでが大まかな流れになります。
ここまで読んで必要性が理解できていれば目的も定まりやすく、スムーズに学習を始められますよ。
以下の記事でより具体的に解説しています!

質問2:数学は必要なの?
実は、プログラミングをする際に数学の知識が必ずしも必要なわけではないんですよ。
数学の知識よりも論理的思考などの考え方の方が重要だからです。
データで見ても20代プログラマーの40%は文系出身なんです。
それでも不安な人は、やる前から諦めずにまず体験してみましょう。
質問3:プログラミングスクールは必要?
結論から言うと、絶対にスクールに通った方が良いわけではありません。
しかし目的や習熟度、学習期間によってはスクールに通うことで効率よくスキルを身に付けられるのも事実です。
その際、スクールは特徴や指導方法がそれぞれ異なるので慎重に選ぶようにしましょう。
以下の記事では、スクール選びについてチェック項目付きで解説しています!



プログラミングは多くの人に必要なスキル!
最後にもう一度内容を確認しましょう。
- エンジニア需要の増加
- 「プログラミング的思考」の重要性
- ITリテラシーの高い人に仕事を奪われる
- 「利用者」にしかなれない
- 最新情報に付いていけなくなる
『プログラミングは必要ない』という声に戸惑うかもしれないですが、プログラミングが注目されている理由を認識すれば、あなたにとっても必要だと理解できますよね!